当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

セキスイハイムの全館空調「快適エアリー」を導入しなかった理由

「あったかハイム」のCMでお馴染みのセキスイハイムですが、この「あったかハイム」にするためには「快適エアリー」という全館空調システムの導入が必要となってきます。ちなみに、我が家ではこの「快適エアリー」は入れていません。

なぜ快適エアリーを導入しなかったのか?そもそも快適エアリーとは何なのかについて解説してきます。

このブログでは、元外構マンで現在は高齢者や障がい者を専門に住宅のリフォームを手掛ける会社に勤めるさきさきパパが、外構や福祉住環境を切り口に家づくりについての情報を発信しています。
宅地建物取引士の資格を活かし、外構業者で働いていた時には建売住宅の販売業務を、現在は相続物件の相談業務も行っています。

プロフィール
保有資格:宅地建物取引士
建築業界歴:8年(2024年時点)
(内、職人歴:1年 外構・エクステリア専門店:5年 福祉建築会社:2年)
2児の父(完成当時:6歳の長女、1歳の長男)
2017年 築40年以上の中古物件購入
2022年 セキスイハイムでマイホーム完成(建て替え)
2024年 ESSEonlineの「日刊住まい」にてライター(ペンネーム:玉城夏海)として活動

スポンサーリンク

あったかハイムを実現する全館空調「快適エアリー」

「快適エアリー」はセキスイハイムの住宅で提供される全館空調システムのことを言います。

全館空調システムというのは、その言葉の通り家全体の空調を一元的に管理するシステムです。つまり1台で家全体をまかなうことのできる大型なエアコンです。各部屋に単独でエアコンを設置するのではなく、大型の空調機器を配置し、家中に通気口を設けて、冷暖房や換気などの行う仕組みです。

セキスイハイムのCMでお馴染みの「あったかハイム」は、主に高い断熱性能と優れた気密性を特徴と全館空調システム「快適エアリー」の導入を前提としています。

簡単に言うと、全館空調は家全体を同じ温度で快適に保つためのシステムです。家の中で寒い部屋や暑い部屋がないようにしたい人にとって、とても便利なシステムです。

全館空調システムの特徴とメリット 

全館空調についてもう少し詳しく解説します。

  各部屋ごとに設置する一般的なエアコンとは違い、全館空調システムは大きな装置が家の中に取り付けられ、そこから各部屋に空気が送られます。リビングや寝室、キッチン、廊下、トイレなど、家中すべての部屋に空気を送られます。

つまり、どの部屋にいても快適な温度が保たれる仕組みとなっています。

家中が一定の温度なので、移動するたびに「寒い!」「暑い!」ということがなくなります。

一つのシステムで効率的に動くので、複数のエアコンを使うよりも電気代が安くなるというメリットがあります。また、全館空調にはフィルターがついていることが一般的で、空気中のホコリや花粉、アレルゲンを取り除いてくれるます。

アレルギーや喘息を持っている人には嬉しいですね

 全館空調システムのデメリット

全館空調システムのデメリットはなんといっても初期費用の高さです。
普通のエアコンよりも高価となり、おそらく室内すべとの部屋にそれぞれエアコンを取り付けたほうが安くすむと思います。また、それでも一日中運転させているため、家が小さい場合や、1~2人で住んでいて使わない部屋が多い場合などには、通常のエアコンや暖房器具で十分かと思います。

快適エアリーの特徴

全館空調快適エアリーの最大の特徴は、床下に設置されたガラリ(ダクト)から空気を送り出し、家全体の空調を調整する点です。このシステムにより、特に冬場でも足元から暖かい空気が広がるため、足元が冷えることなく快適に過ごせます。さらに、部屋全体が均一に暖まるので、一般的な暖房と比べて温度ムラが少なく、リビングや寝室、廊下といった家全体が暖かく保たれるのも魅力です。

足元が温かいと体感温度が実際の室温より高く感じられます。頭寒足熱で過ごしくなります。

快適エアリーを導入しなかった理由はずばり費用

先に述べた通り、全館空調の導入コストが非常に高くなります。

特に快適エアリーの場合は、各階ごとに空調システムを導入する必要があるため、一つの階ごとに約100万円必要となってきます。つまり1階と2階との両方に快適エアリーを導入しようと思うと、約200万円必要となってきます

そのため、家庭用エアコンを各部屋に設置した方が圧倒的に安くなります。また、快適エアリーが壊れた際に、メーカー独自のシステムの快適エアリーは修理費用が高くなるうえ、仮に真夏の冷房を一番必要とするタイミングで壊れるようなことがあった場合には悲惨です。

そう考えると、家庭用のエアコンを各部屋に付けていたほうが、設置費用や修理費用も安くすみます。

快適エアリーの導入を諦めた理由は「費用」と故障時のリスク分散です。

快適エアリーを導入しなくてもあたたかい

ぶっちゃけ、セキスイハイムの家は断熱性・気密性がそれなりに高いので、快適エアリーを導入しなくても、それなりにあたたかい室温を保つことができます。

当然、頭上から室内を温める一般的なエアコンと足元から温める快適エアリーとを比べると、快適エアリーの方が過ごしやすい空間はつくれると思います。ただし、とはいえ初期コストがたかすぎるというのが現実です。

我が家の暖房事情

快適エアリーを導入していないかわりに我が家では、各部屋に冷暖房機器を配置しています。また、2階の寝室ではエアコンに加えてオイルヒーターも活用しています。

エアコン 20畳×1台:15万円程度
エアコン 6畳×3台:15万円程度(5万円×3台)
オイルヒーター:2万円程度

他にも玄関では家を購入前から使用していた石油ファンヒーターも補助暖房として使用しています。

石油ファンヒーターやガスストーブは気密性が高い家では空気が悪くなりやすいので、メインの暖房器具として使用するのは避けた方が良いです。

玄関の石油ファンヒーターが無くても玄関や脱衣所の温度は18度から20度程度はありますが、LDKの温度が23度から24度と暖かくなっているので、LDKから移動すると温度差を感じ、肌寒さを感じることがあります。

また、早朝はなんだかんだと北側にある玄関周辺はほんのり肌寒いので、タイマーをかけて石油ファンヒーターを使用しています。玄関ホール付近に階段があるので、階段から2階へと暖かい空気が上がっていき、2階も快適な空間になるようにしています。

石油ファンヒーターも使用することで、冬に停電した時の備えにもなります。

蓄電池があるので停電時でも一定期間は電気を利用することができます。
ただし、エアコンを稼働させると急激に電力を消耗するため、いざという時の備えとして石油ファンヒーターはあってもいいと思います。

まとめ

我が家では各階ごとに100万円という初期コストの高さから快適エアリー(全館空調)の導入は見送りました。
しかし、気密性・断熱性が高いので快適エアリーがなくても、そこまで寒さを感じません。

冬場でも室内は薄手の長袖で生活できます。

全館空調システム(快適エアリー)を導入するとより快適な住空間を実現できると思いますが、住宅の気密性・断熱性が高ければ全館空調システムが無くても暖かい家づくりは可能だと思います。全館空調システムの導入については、住宅にかけることのできる予算と故障時のリスクなどを考慮したうえで判断してみてください。

ちなみに、予算が潤沢にあったら快適エアリーは導入してたと思います。

コメント