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元外構マンによる外構業者の探し方とメリット・デメリット

今回は、外構業者の探し方とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

新築外構においては基本的にお金をかけずにシンプルな内容でハウスメーカーに依頼することをオススメしていますが、築外構の段階からこだわった外構をしたいという方フォームなどで外構業者を探している方向けに、外構業者の探し方について解説していきたいと思っています。

ちなみに、時間的な制約が大きいという点と図面確定前に外構のことも相談できるという2点から、ハウスメーカーでの工事をオススメしています。詳しくはこちらを参考にしていください。

このブログでは、元外構マンで現在は高齢者や障がい者を専門に住宅のリフォームを手掛ける会社に勤めるさきさきパパが、外構や福祉住環境を切り口に家づくりについての情報を発信しています。
宅地建物取引士の資格を活かし、外構業者で働いていた時には建売住宅の販売業務を、現在は相続物件の相談業務も行っています。

プロフィール
保有資格:宅地建物取引士
建築業界歴:8年(2024年時点)
(内、職人歴:1年 外構・エクステリア専門店:5年 福祉建築会社:2年)
2児の父(完成当時:6歳の長女、1歳の長男)
2017年 築40年以上の中古物件購入
2022年 セキスイハイムでマイホーム完成(建て替え)
2024年 ESSEonlineの「日刊住まい」にてライター(ペンネーム:玉城夏海)として活動

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さきさきパパのプロフィール

今回は元業界人の立場で記事を書いているので、簡単に私自身のプロフィールを紹介します。

1年間、左官職人の親方の下で修行
主に、地域のビルダーが手掛ける分譲地で新築外構工事を行っていました。

その後、外構の設計・施工会社に5年勤務し、現在は障がい者や高齢者向けに福祉用具のレンタルや住宅のリフォームを行う会社で勤務しています。

また、私の親も外構業界で働いており、イングリッシュガーデンやナチュラルガーデンなどの造作庭園のデザイナーをしています。
ちなみに、私が勤務していた外構業者はアルミ製品(カーポート・ガーデンルーム)の提案力が強く、どちらかというと植栽の数を減らしたお手入れの少ないモダンなお庭づくりを得意とした会社でした。

外構業者の探し方とメリット・デメリット

それでは、外構業者の探し方とそのメリット・デメリットを紹介していきます。

ハウスメーカー・工務店に頼む

新築外構を行う際、恐らく多くの方がハウスメーカー(工務店)に、外構もそのままお願いしているのではないでしょうか。たまに自社で外構の設計も行っているハウスメーカーや工務店もありますが、一般的には提携している外構業者を紹介されたり、提携先の外構業者が描いた図面をハウスメーカーの営業マンがプレゼンするケースが多いかと思います。

ハウスメーカー・工務店に頼むメリット・デメリット

メリット

①図面確定前にも打ち合わせが可能 
外構の打ち合わせは本来は図面確定後ですが、施主が強く要望すると図面確定前でも打ち合わせが可能です。確定前に外構に関する打ち合わせをすることで、駐車スペースや駐輪スペースの確保が不十分といった外構での失敗を回避することができます。また、お庭や床面の高さ関係についても考えることができます。

②打ち合わせがスムーズ
図面や仕様についてハウスメーカーと外構の担当者同士で連絡を行うので、施主がいちいち仕様について説明する必要が無く打ち合わせがスムーズに出来きます

③外構業者を探す手間が必要ない
外部の業者を探す必要が無いので、時間的にもゆとりができ落ち着いてプランの打ち合わせができます。

④住宅ローンが使える
一般的に外構費用を住宅ローンに組み込むことが出来ませんが、家を建てるハウスメーカーや工務店に外構工事も含めた金額で契約書を作成してもらうことで、住宅ローンに外構を組み込むことができます。住宅ローンの金利はかなり低く抑えられているので、住宅ローンを利用できるメリットはかなり大きくなります。

⑤保証やアフターフォローが安心できる
住宅会社の保証やアフターフォローは外構業者と比べ手厚いことが多いので、後々、何かあったときのことを考えると安心することができます。

デメリット

①金額が高い
外構業者からハウスメーカー(工務店)への紹介料が費用に上乗せされるため、プランの割には割高になりがちです。一般的に外構費用の10%~30%の金額が紹介料として上乗せされます。

②イメージ通りにならない
ハウスメーカー(工務店)の営業マンを介して打ち合わせが行われる場合、イメージ通りにならないことが多々あります。分譲地などでは近隣の家と外構の雰囲気が被ることもよくあります。

インターネットを利用して専門の外構業者を探す

インターネットを利用して近隣に外構業者を探す場合、基本的には各会社ごとのホームページを見て探すのが一般的ですが、LIXILや三協アルミなどの大手メーカーがポータブルサイトを運営しているのでそちらから探すこともできます。

LIXILリフォームネット

LIXILリフォームネット

三協アルミ 庭すまいるショップ

外構業者の2つのタイプ

一言で外構業者といっても実は大きく分けると2つのタイプがあるって知ってましたか?一つは、カーポートやガーデンルームなどエクステリア商材に強い外構業者、そしてもう一つが、石やレンガ、植栽などを絡めたナチュラルなお庭造りを得意とする業者です。

エクステリアに強い外構業者の特徴

このタイプの外構業者は、カーポートやガーデンルームなどの展示場を構えている場合が多く、LIXILや三協アルミ、YKKapなどのアルミメーカーの販売コンテストや施工例コンテストなどの受賞歴などの実績を売りにしています。

私が働いていたのはこのタイプの外構業者になります。

ちなみに、このタイプの外構業者はどちらかというと、植栽の数を減らしメンテナンスのしやすいお庭づくりがメインとなるため、植栽が好きな人にはお勧めしません。

植栽・造作ガーデンに強い外構業者

植木職人あがりの人が会社を立ち上げてるケースや、園芸店が外構工事も行っている場合はこのタイプの外構業者になります。耐火煉瓦を使った花壇や、ピザ窯なども作ってくれたりします。ナチュラルなデザインを得意としているので、シンプルでモダンなお庭造りを求めている人には向いていません。

自分で外構業者を探すメリット・デメリット

メリット

①内容、デザインをこだわることができる
しっかりとホームページで集客を行っている外構業者は、基本的にデザイン力提案力を武器にしてハウスメーカーと差別化を図っているので、しっかりとこだわった外構にすることができます。

②外構費用が安くなる場合がある
ハウスメーカーへの仲介料が発生しない分、金額が抑えることができます。
ただし、デザインにこだわるとその分高くはなるのが必然なので、一概にハウスメーカーで頼むより安いかはプラン次第になります。

デメリット

①手間がかかる・時間的な制約がある
インターネットでホームページを見比べ、実際に店舗に足を運ぶ必要がある為、時間と手間がかかります。また、新築外構の場合、建物が完成した後すぐにでも外構も工事したい場合、図面が完成してすぐに外構業者を探し、また、新築外構のプラン内容も建物が完成するまでに決めてしまう必要があるなど、時間的にもタイトになります。

②工事開始が引き渡し後になる
ハウスメーカー提携外の外構業者に工事を依頼する場合、外構工事が引き渡し後になってしまします。実際に、引っ越し後に生活をしてからの工事となるので、引っ越しの際に足元が不便だったり、車を止めれない期間があるなどのデメリットがあります。

打ち合わせを後回しにすると、家が建った後も外構をせずに放置してしまうって可能性もあるので、急いで工事をしなくてもいいと思っている人も、業者探しについては建物の引き渡しの前に終わらせておくことをお勧めします。

外構の会社に勤めている時には、工事を依頼しようと思いながらずるずると1〜2年たってからようやく相談に来る人も結構いました。

せっかくおしゃれな家を建てても外構が手つかずだとみすぼらしい見た目になってしまいます。よく、外構屋がよく言うフレーズですが、「家庭」とはその字のごとく「家」「庭」とで成り立っています。庭が完成してようやく、新しい家庭がスタートします、お庭は家族の生活に欠かせない大切な要素です。

インターネットを活用して探す場合は、Googleマイビジネスを活用するのがおススメです。
Googleマイビジネスというのは、Googleで検索した際にマップ上にお店の情報が表示される機能で、飲食店などを探す際によく使われるサービスですね。

近所の人に紹介してもらう

知人・友人からの紹介は、業者探しにおいてかなり有効な方法の一つです。
一般的にOB顧客からの紹介の場合、業者側も丁寧な対応をしてくれることが多いので失敗も少なくなります。ただし、断りづらいというデメリットもあるので、注意は必要です。

ホームセンターに依頼する

意外と知らない人も多いかと思いますが、ホームセンターで外構を依頼することも可能です。
外構の仕事をしているときに相見積もりとなることもあったので、感覚的には金額は外構専門業者に依頼するよりも安くなるかと思います。

ただし、個人的にはあまりお勧めはしません
なぜなら、2018年に関西に上陸した大型の台風でホームセンターで施工したカーポートの柱が折れている現場を目撃したことがあるからです

カーポートの屋根が飛ぶのはよくあることなのですが、柱が根元から折れるというのは初めてのことです。

ホームセンターのオリジナルブランドの商品については、安いには安いなりの理由があるんだろうと感じてしまいます。

ネットの一括見積サイトを利用する

車などの移動手段がない場合や、実際にお店に行って相談する時間がないという方にとって有効な方法の1つです。また、家にいながら簡単に見積やプランをもらうことができるので、相見積もりや工事の相場を知りたいときに大変有効です。

メリット

①手軽に複数社から見積をとることができる
家にいながらインターネットで情報を入力するだけなので、外構業者を探したり、お店に出向いて相談する時間を省くことができます。

②自分にあったプラン・会社を見つけられる
複数の業者から同時にプランをもらうことができるので、価格だけでなく品質やサービスなどの内容も比較しやすく、自分に合った業者を選びやすくなります

②外構費用が安くなる場合がある
複数社から見積をとることで会社同士の比較検討がしやすく、値段交渉がしやすくなります。また、見積を提案する会社も比較されることを前提としているので、比較的安い金額で見積を提案してくれる可能性があります。

デメリット

①見積が不正確な場合がある
一括見積サイトからの見積もり依頼については、自動で見積もりを出したり、過去の似たような案件をそのまま使用して見積を出す場合があるため、正確性に欠ける場合があります。

②営業のしつこさ
見積もりを依頼すると、業者から営業の電話やメールが来ることがあります。しつこい場合はストレスになるため、対策を取る必要があります。

一括見積サイトについては批判的な意見も多いですが、引っ越しで業者を探す場合は一括見積サイトや比較サイトを利用するのが一般的ですよね。

相見積もりで利用するなど上手に活用すると大変有効なツールだと思います。

どうしても外構工事を安く抑えたいなら

外構費用をどうしても安く抑えたい場合は、職人さんに直接工事を依頼する方法をお勧めします。以前は、知り合いに職人さんがいない限りなかなか直接依頼することは難しかったですが、最近は、簡単なホームページを持っていたり、SNSを通じて依頼を受け付けている職人さんもいます。

ただし、職人さんは施工のプロであってデザイン・プランのプロではないので、こだわったデザインだと対応出来ない可能性があります。シンプルなデザイン内容で構わないという場合のみ有効な方法となります。

外構・エクステリア業者の探し方【まとめ】

今回は、外構業者の探し方と各探し方のメリット・デメリットについて紹介しましました。

外構業者の探し方
  1. ハウスメーカーや工務店に依頼する
  2. インターネットを利用して専門業者を探す
  3. 近所の人に紹介してもらう
  4. ホームセンターに依頼する
  5. 一括見積サイトを利用する

また、上記の方法以外にも外構工事を行っている職人さんに直接依頼をするという方法がありますが、こちらは本当にシンプルな内容の場合のみ有効な方法になります。

個人的にお勧めの方法は、新築外構ならハウスメーカーや工務店にお願いする、リフォームなら近所の人に紹介してもらうのが間違いが少ない方法かと思います。

ただ、時間や手間をかけてでも本当に自分に合った業者を探したいならインターネットなどを使って会社を探し、実際に店舗に足を運んで説明を聞くことをお勧めします。

また、相見積もりや工事の相場を知りたい場合には一括見積サイトを利用するのも有効です。

理想の外構を手に入れるために

快適な外構を手に入れる為には、家と庭との調和や家族の成長に合わせたプランニングが必要です。
ただ、良い外構を手に入れようと思うと業者選びとそれなりの費用が必要となってきます。

限られた時間と費用の中で、業者を一つ一つあたっていくのは大変ですよね。
だからこそ、実際に足を運んで地元の業者に相談しながら同時に「タウンライフ」などの一括見積サイトの活用をおススメしています。

引っ越しなどはもはや一括見積サイト通して依頼することが当たり前ですが、家づくりや外構は一括見積サイトは併用して活用するのがおススメです。
私としても、一括見積サイトだけで業者を選ぶのはどうかと思いますが、こうしたサイトで見積もりを取っておくことで、値引き交渉などにも活用できるのでお勧めです

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