8月と9月は台風のシーズンです。最近では台風が大型化する傾向があり、家や車などの財産を保護するためにはさまざまな対策が必要です。今回は特に、カーポートの屋根が台風の強風で飛ばされてしまった場合にどう対処すべきかについてお話しします。
朝起きてカーポートの屋根が無かったら焦っちゃいますよね。
まずは落ち着いて、屋根材を回収してから火災保険の内容を確認してみてください。
このブログでは、元外構マンで現在は高齢者や障がい者専門に住宅のリフォームを手掛ける会社に勤めるさきさきパパが、外構や福祉住環境を切り口に家づくりについての情報を発信しています。
プロフィール aboutさきさきパパ
保有資格:宅地建物取引士
2児の父(完成当時:6歳の長女、1歳の長男)
2017年 築40年以上の中古物件購入
2022年 セキスイハイムでマイホーム完成(建て替え)
カーポートの屋根は飛ぶようにできている
実は、「カーポートの屋根は強い風が吹くと飛ぶように設計されている」ということを知ってましたか?
台風の強風で屋根が煽られると、その力がカーポートの柱に伝わります。その結果、柱には大きな負荷がかかり、場合によっては柱が折れてしまうことがあります。このような状況では、自宅や近隣の住宅にも大きな被害が及ぶ可能性があるのです。
その為、カーポートの屋根はある一定以上の力が屋根材(ポリカーボネート)にかかった時に飛ぶことで、被害を小さくするように設計されています。
飛ばされた屋根材が、風に飛ばされて車や人などにぶつかる可能性もあります。台風が去った後に、すぐに回収しておきましょう。
屋根材が破損していない場合は、そのまま利用してカーポートの屋根として付けることができるので、外れた屋根材は丁寧に保管しておきましょう。
よくあった質問
外構業者で働いていた時に、「台風で屋根が飛ぶことがある」と伝えた際にお客さんによく聞かれた質問内容を紹介します。
屋根が飛ばないように、ビスなどで屋根材を固定することはできないですか?
強風でカーポートの柱が折れたり、場合によっては柱を固定している基礎部分から倒れる可能性があり危険なので決して屋根材を固定するようなことはやめてください。
強風で屋根が飛ばされて、その屋根が人に当たったらどうしたらいいですか?
カーポートの屋根が飛ばされるような強風のなか、外を出歩いている人は非常に少ないので、人にぶつかって怪我をさせるという心配はする必要がありません。
カーポートの屋根が飛んだ場合の対応
Step① 保険内容の確認
まず始めに、自分の加入している火災保険の内容を確認することが大切です。火災保険の補償内容に、風災補償が含まれているかどうかを確認してください。もしも補償内容から風災補償が除外されている場合、台風による強風での被害は保険でカバーされません。同時に、免責金額についても注意が必要です。
もしに免責金額が含まれている場合、保険会社は被害額から免責金額を差し引いた金額を補償することになります。例えば、台風被害によるカーポートの補修費用が5万円で免責金額が3万円の場合、保険会社はその差額である2万円を補償することになります。
保険の補償内容と免責金額をしっかり確認し、台風による被害時にどの程度補償されるのかを理解することが重要です。保険契約の詳細を把握することで、万が一の際に適切な対応を取ることができます。
Step② 保険会社へ連絡
保険内容を確認したら、次に保険会社に被害を受けたことを連絡し、保険金を請求するために必要な書類を提供してもらう必要があります。保険会社から適切な指示をもらい、必要な手続きについて説明を受けましょう。
Step③ 外構・エクステリア業者に連絡
保険会社に連絡した後は、カーポート工事を行う業者に連絡し、新たな屋根パネルの設置を依頼することが大切です。ただし、業者に依頼する際に以下のポイントに注意してください。
- 業者に依頼する際に、火災保険を使用することをしっかりと伝えておきましょう。火災保険の補償を受けるためには、工事の内容や修理の必要性について保険会社が確認する必要があります。
- 保険会社が被害の状況を確認する前に工事を進めないように注意してください。保険会社は被害の実態や必要な修理内容を確認するために、現場を見ることがあります。工事を先行してしまうと、保険金の支給が難しくなる可能性があります。
カーポーの屋根を飛びにくくする為に
もともと、屋根が飛ぶ設計になっているカーポートですが、台風で屋根が飛びにくくする工夫は可能なので、その方法を紹介します。
①サポート柱を設置する
カーポートのオプションであるサポート柱を設置することで、風によるカーポートの揺れを軽減し耐風圧強度を高めることが可能です。
サポート柱は着脱式なので、不要なときは外しておき、カーポートの柱にひっかけておくことが可能です。
②耐風圧強度の高いカーポートを選ぶ
特に沿岸部など風が強い地域の場合は、耐風圧強度の高い商品をお勧めします。
一般的にカーポートの耐風圧強度は38m/秒相当となっています。
普段から風が強いというわけではないけど、台風などに備えておきたいという場合は、LIXILのフーゴなどがおススメです。
カーポートの設置場所が風としがよく、普段から強い風が吹いている場合は、三協アルミのビームスが56m/秒相当の耐風圧強度を備えているので検討してい見てはいかがでしょうか。
③屋根一体型のカーポート
最近では、人気のあるSC(LIXIL)や今年発売されたばかりのF2(三協アルミ)などのアルミ屋根のカーポートは、屋根と柱が一体になっているため、屋根が飛んでいく心配はほとんどありません。
これらの新しいデザインのアルミ屋根カーポートは、屋根と柱が統合されているため、強風の影響を受けにくくなっています。その設計により、風の力がより均一に分散され、屋根が飛ばされるリスクが低減されています。
まとめ
この記事では、台風でカーポートの屋根が飛んだ時の対応について解説しました。
①屋根の回収と保管
②火災保険の補償内容の確認
③保険屋さんに連絡
④外構・エクステリア業者に連絡
保険を使用した工事の場合は、工事を依頼する業者に保険を利用することをきちんと説明しておきましょう。
また、サポート柱などを取り付けてたり、耐風圧強度の高いカーポートを選択することで、屋根が飛ぶリスクを抑えることが可能です。
ただし、どんなタイプのカーポートであっても、万が一の事態に備えて適切な対策を検討し、保険やメンテナンスなどを考えることは重要です。自分の地域の気象条件や使用目的に合ったカーポートを選び、安全を確保するための努力を怠らないようにしましょう。
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