最近、ネット上では「家は勝手口は必要ない」という意見もよく見かけます。実際、勝手口のない家も増えてきました。
実際、わが家でも間取りを考える際に、セキスイハイムの営業さんから勝手口のないプランもいくつか提案されました。
間取りによっては勝手口をつけるても利用されず無駄になることもありまが、きちんと動線を考えてつけられた勝手口は非常に便利です。
今回は、あると便利な勝手口について解説します。
この記事では、勝手口のメリットと注意点について紹介します。
また、勝手口を設置する際のポイントや快適さを向上させるための工夫についても説明しています。
このブログでは、元外構マンで現在は高齢者や障がい者専門に住宅のリフォームを手掛ける会社に勤めるさきさきパパが、外構や福祉住環境を切り口に家づくりについての情報を発信しています。
プロフィール aboutさきさきパパ
保有資格:宅地建物取引士
2児の父(完成当時:6歳の長女、1歳の長男)
2017年 築40年以上の中古物件購入
2022年 セキスイハイムでマイホーム完成(建て替え)
勝手口の役割は?
勝手口とは、一般的には台所にある出入り口のことを指します。
昔は台所のことを「勝手」と呼でいたことから台所にある出入口のことを勝手口と呼ぶようになりました。昔の日本家屋では玄関は来客が来た際に使用する場所として、勝手口は家族が毎日使用する場所というように来客用と家族用で入口を用途を分けて使用したりもしていました。
勝手口はゴミ出しや洗濯物を干す際にも便利に使われます。また、キッチン周りの明るさや風通しを確保するためにも、勝手口は重要な役割を果たしています。
アニメサザエさんでは勝手口は大活躍。サブちゃんは玄関からじゃんく、勝手口から出入りしています。
ただし、勝手口にはセキュリティ対策が大切です。防犯対策として、セキュリティシステムの設置や適切な照明の利用などを考えましょう。安全と安心のために、適切な対策を取ることが重要です。
勝手口に対する意見とメリット・デメリット
勝手口に対する意見
インターネット上でも必要・不要と意見の分かれる勝手口ですが、どういった意見があるのか紹介します。
肯定的な意見
勝手口ってなにも裏側に作る必要ない。
yahoo知恵袋より
駐車場側とか、ごみ出しに近い位置とかにあると嫁が喜ぶ。
駐車場に近いと、買い物袋を運ぶ距離が近くなるので、重宝する。
勝手口ゴミ出しに使ってますよ!
yahoo知恵袋より
勝手口の位置にもよるのでは無いでしょうか?
防犯上では無い方が良いと思いますけど・・・
否定的な意見
ごみだし用とか勝手口の外に物置があってとか、風呂場の焚口を兼ねるとか程度のために設けるのなら不要ですね。
yahoo知恵袋より
時代はそういう機能を不要としています。
昔、御用聞きとか、配達が一般的であったとか、女中さんがいた時代の名残ですね。夏の空気の通り道なら、別にドアがなくても窓でも可能です。
そもそも、台所に勝手口などあると、インテリアがピシッと決まりません、無用の長物になりつつあります。
室内側に土間スペースが取れるなら、勝手口もいいが…
yahoo知恵袋より
多くの場合、室内側に土間がない。そのような形の勝手口ならハッキリ言って「不用」です。プランニング当初から勝手口は存在してませんし、実際に住んでみてなんら不自由はありません。
ゴミ出しだって、結局夫である私が、出社前に捨てるわけで、わざわざ勝手口から出す方が手間です。
風通しや採光のために窓は必要だと思いますけどね…防犯のリスク上からも、いらないでしょうね。
中立的な意見
必要か不必要かは他人に聞くものでは無く、自分達の生活スタイルを考えて決めるべきだと思います。
皆さん間取りや立地条件や防犯上での意識の差もありますので・・・
勝手口出た所が広くスペースの活用が可能なら勝手口を付ければ良いだろうし、狭くて出入りもしにくく防犯上で死角になり得るなら付けなければ良いと思います。
yahoo知恵袋より
勝手口のデメリット
勝手口を付けることには、いくつかのメリットがあります。例えば、家事がスムーズに行えるようになったり、便利さが増したりといった点が挙げられます。しかし、間取りや配置次第では、勝手口を付けることによるデメリットの方が大きくなることもあります。
ここでは、勝手口を付けることによるデメリットについて説明します。
費用の問題
勝手口を付ける際には、扉や外のステップなど、様々な工事が必要になります。そのため、費用もかかってきます。工事代金を含めると、一般的には20万円から50万円程度の費用がかかることがあります。家を建てる総費用と比べると、小さいかもしれませんが、一般的な感覚ではかなり大きな金額です。
家を建てる際には、お金の感覚が狂ってしまうこともありますので、慎重に判断する必要があります(-_-;)
勝手口の使用頻度が少ない場合、必要のない出費となってしまうかもしれません。
一方で、後からリフォームで取り付けようとする場合、壁を壊して設置する必要があり、高額になることも考えられます。もし勝手口を取り付ける場合は、しっかりと動線計画を立てておくことをおすすめします。
防犯・セキュリティーの問題
勝手口は、便利な一方でセキュリティの面で注意が必要です。勝手口は、住宅の中でもあまり目立たない場所に設置されることが多いため、空き巣などの犯罪の標的になりやすくなります。
安全対策として、防犯仕様の勝手口を使用したり、センサーライトや防犯カメラを取り付けるなどの対策が必要です。
勝手口は、住宅の外部と直接つながっており、他の玄関や窓よりもセキュリティのリスクが高いと言えます。不正侵入や盗難のリスクが増える可能性があるため、セキュリティ対策が非常に重要です。
勝手口は便利な機能を持っていますが、上記のようなデメリットも考慮に入れて検討する必要があります。自分の家庭やライフスタイルに合わせて、利点とデメリットを比較し、適切な判断をすることが大切です。
勝手口が有効な配置と不要な間取り
勝手口が活躍する間取り
勝手口が活躍する間取りには以下のような特徴があります。
・キッチンや洗面所・脱衣所が近い
・勝手口から道路にすぐに出られる
・勝手口から駐車スペースが近い
・勝手口がパントリーと直結している
生活動線や家事動線は勝手口の有効活用を考える上で重要な要素です。キッチンや洗面脱衣所などと勝手口を近くに配置することで、家事の移動や屋内外の行き来がスムーズになります。
通常、勝手口は家の裏側に作られることが一般的ですが、道路に近い場所に作ることでゴミ捨てなどが楽に行える利点があります。
また、勝手口を駐車スペースの近くに配置することで、荷物の出し入れが容易になります。さらに、勝手口がパントリーなどの収納スペースと直結している場合、日々の買い物が格段に楽になります。
勝手口の使い勝手が悪い間取り
勝手口の使い勝手が悪い間取りには以下のような特徴があります。
・キッチンや洗面・脱衣所から遠い
・勝手口周辺のスペースが狭く、ごみ箱などの置き場所が確保しにくい
・荷物を入れたり出したりする際に、動線が不便
こういう特徴の勝手口は取り付けても使われないことが多いです。
わが家でも、家を建て替える前は勝手口周辺のスペースが狭かった為、勝手口はまったく活用されていませんでした。
勝手口をより便利にする工夫
ゴミ出しや荷物の運搬など、活用している人たちにとっては日常生活に欠かせない勝手口ですが、快適な暮らしを実現するためには、勝手口の使い勝手や機能性を向上させる工夫が重要です。
テラス屋根やストックヤードで十分な屋根
勝手口に屋根を付ける場合、勝手口用の庇を付けることが一般的です。
庇があることで雨天時に荷物を運ぶ際や傘をさしているときなどに快適さが増します。
しかし、勝手口用の庇だと屋根が小さい為、横殴りの雨や強い雨の場合には役に立たないということが良くあります。テラス屋根やストックヤードを取付けることで、強い雨の日も快適に出入りが出来るようになります。
特にストックヤードの場合は全面にパネルが標準でついてくるので目隠しにもなり、雨もしっかりと防いでくれます。
ちょっとした物置の代わりにもなるので便利ですね。
靴のまま出入りできる勝手口用土間
昔の家の場合は勝手口にも土間があるのが当たり前でしたが、最近は、勝手口の外で靴を脱いで家の中に入るのが一般的となっています。
しかし、勝手口の使用頻度が高い場合は、土間を作ることで第2の玄関として勝手口を利用することができるようになります。
家を作り直せるなら、次回は勝手口にも土間を作りたいと思っています。
利便性と安全性を高める照明
照明があることで夜間の安全性と利便性が向上します。照明があることで、手元が明るくなり使いやすくなると同時に、不審者などの侵入防止にっも繋がります。
防犯の事を考えるなら人感センサーで、明るさが変わるタイプが良いですね。
まとめ
勝手口はゴミ出しや洗濯物を干すときにも便利です。また、キッチンの明るさや風通しを良くする役割もあります。ただし、勝手口を付けるかどうかは人によって意見が分かれ、一部の人は勝手口がなくても問題ないと思っています。
勝手口のメリットとしては、勝手口を出たところに駐車スペースがあると買い物の荷物を運びやすくなったり、家事の動線がスムーズになったりします。一方で、勝手口を付けると費用がかかったり、セキュリティの面で心配事があります。防犯対策や照明の設置が必要になることもあります。
勝手口が有効な配置とは、キッチンや洗面所などと近くにあり、道路にすぐ出られる場所です。駐車場に近いと荷物の出し入れが楽になります。また、パントリーや収納スペースとつながっていると便利です。逆に、勝手口が使いづらい配置とは、キッチンや洗面所から遠い場所やスペースが狭くて使いづらい場所です。荷物の運搬や動線が不便になることがあります。
勝手口をより便利にするためには、屋根や庇を付けることで雨の日でも快適に荷物を運ぶことができます。
勝手口は便利ですが、費用やセキュリティの面を考慮しながら、自分の家庭やライフスタイルに合わせて判断することが大切です。
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