
こんにちは!
今回は住宅展示場での体験を踏まえて、見学の仕方について解説します。
プロフィールでも書いていますが、我が家では2回、家づくりの計画を行っています。
1回目は2017年、長女が2歳になったタイミング。
そして、2回目が2022年で、長女が小学校、下の子が保育園に入学したタイミングです。
一般的に家づくりを始める場合、多くの人が住宅展示場でハウスメーカーのモデルハウスを見学することになると思います。
我が家の場合も、まずは住宅展示場でハウスメーカー巡りを行っていましたが、1回目の計画の時は最終的に心が折れ新築を建てることを断念・・・中古住宅を購入することにしました。
そして、2022年に改めて家づくりをスタートし、セキスイハイムで家を建てることになりました。
この、記事では1回目の家づくりの際になぜ心が折れたのか、そして、2回目はなぜ契約するに至ったのかについて、経験をお伝えさせていただきながら、ストレスの少ない家づくりの方法についてお伝えさせていただきます。

住宅展示場のまわり方について関心のあるかたはこちらの記事をご覧ください。
冷やかし・イベント目当てでもOK!「住宅展示場で楽しい時間を過ごす方法」
住宅展示場はとにかく疲れる

住宅展示場はとにかく疲れます・・・・。
大人だけなら大丈夫かもしれませんが、小さな子どもがいるとまともに見学することもままなりません。
見学してカタログをもらうだけなら30分あれば十分と思う方もいるかと思いますが、実際には1社につき1時間~2時間程度時間がかかります。
モデルハウスでは以下のような流れになります
①アンケート記入(名前・住所・電話番号・メールアドレス・年収・職業など)
↓
②担当営業マンによる条件や予算などのヒアリング
↓
③モデルハウス見学
↓
④設備や家の構造等の説明
↓
⑤家づくりの流れや、土地の紹介など
ここまきてようやく、カタログを貰うことができます。
もちろん、急いでいるからと話を途中で切り上げることも可能ですが、途中で切り上げるのは見学して興味がないと感じたハウスメーカーか、営業との相性が合わなかった場合ぐらいじゃないでしょうか。
最初のうちは、初めて見る設備などもあるので見学していて楽しいのですが、子どもを連れている場合、しばらくすると「もーかえろー」となってしますので、落ち着いて見学したり話を聞くこともできません。
子ども連れの場合、1日に2件まわるのが限界だと思います。
住宅メーカーの営業マンは値踏みしてくる

アンケートの年収を見て営業マンに見下された・・・

ラフな恰好で行ったら営業マンに無下に扱われた・・・
住宅展示場の口コミではこういった意見が少なくありません。
なぜそんなことが起きるのかというと、住宅業界(住宅展示場)には最初に案内した人がその人の担当になるという謎のルールが存在しています。そして、住宅の営業というのは非常に時間と労力が必要だということがあります。
注文住宅の場合、お客様の希望をヒアリングし、間取りと金額を提案して、商談も3回~6回程度行われます。
この工程も当然ながらハウスメーカー側にはコストがかかってきています。
上にも書いてあるように、1回の見学で約1時間~2時間の時間がかかります。これは、営業マンにとっても同じです。なので、住宅の営業マンには自分が成約率の低そうなお客さんを接客している間に、成約率の高いお客さんを逃したくないという気持ちがあるのではないかと思います。
また、住宅展示場では土日にファミリー層を集客するためにイベントを開催するので、イベント目当ての冷やかしの人たちが少なくありません。こうした冷やかしのお客さんの相手をしたくないという理由もあるのではないでしょうか。

なので、土日などイベントを開催している日に住宅展示場に行く場合は、営業マンに「冷やかしではなく、家づくりについて真剣に考えている」ということを伝えるという為にも、事前に予約などしておいた方がいいかと思います。
他社の悪口を聞かされる
ハウスメーカーの営業マンでなぜか多いのが、他社の悪口をいうタイプの人です。
「A社で使っている断熱材は、可燃性なので燃えやすいんです。」
「B社は自社オリジナル製品を使っているから、リフォームの時に高くつきます。」
「C社はCMにお金を使っていないだけで、別の所で同じぐらい宣伝広告費を使ってます。」などなど…
モデルルームを見学すると、まず「どこのハウスメーカーを回ったのか」「気に入ったハウスメーカーはどこなのか」「そのハウスメーカーを気に入った理由は何か」を聞かれるかと思います。
なので、素直に「D社さんの〇〇が気に入りました」と応えると、「皆さんよく言われるんですが、それってこういうことですよね~」と悪口が始まります。
各ハウスメーカーごとに家づくりに関して色んなこだわりや特徴、売りがあるかとおもいます。
- コストパフォーマンスに優れたハウスメーカー
- 機能性を売りにしているハウスメーカー
- デザイン性にこだわったハウスメーカー
- 木材や耐震性を売りにしているハウスメーカーなどなど…
何を売りにしているかによって、家づくりの工法が変わってきます。それぞれの工法ごとにメリットやデメリットがあるということをしっかりと理解しておかないと、各メーカーのモデルハウスを回れば回るほど混乱してしまいます。
劣等感を植えつけられる
住宅展示場に行く人の大半がそうだと思いますが、1回目の家づくりの際には家を建てる為の土地をもっていませんでした。
つまり、家を建てる前に土地を探す必要があります。
土地が無くても、モデルハウスに行くと予算計画もかねて簡単なプランと見積をくれたりしますが、希望のエリアで家を建てようと思うと、予算の関係で思っていたような間取り(建物)プランを提案してもらえません。
逆に、間取りの方で希望を叶えようとすると、今度は希望していない土地を紹介されたりします。
家づくりにかかる費用は、土地+住宅+外構です。ハウスメーカーとしては、住宅の建設費で出来るだけお金を落としてほしいので、土地代を抑えて提案しようとしてくることがあります。
希望と違う校区の土地ならまだましな方です。旗竿地やセットバックが必要な土地、高低差があったりする訳アリの土地を紹介してくる営業マンには要注意です。
こうした土地は、土地代は安くても後から外構工事などで通常よりも費用がかさむので、土地代を抑えてこようとする営業トークには騙されないようにしてください。

希望と違うプランや土地を提案され続けると、「あなたの年収ではもっと坪単価の低い会社にするか、土地ないし建物を妥協して身の丈に合ったプランを考えた方がいいと思いますよ~」と言われている様な劣等感を植えつけられてしまいます…
中古住宅購入
ハウスメーカーも10件近くまわりましたが、思ったように家づくりが進まず…。精神的に疲れていたときに希望の校区に築40年以上の中古物件が売りに出されているのを見つけました。
前面道路も広く、日当たりもよさそうだったので、すぐに不動産屋さんに連絡し内覧。
さすがに、築40年以上の物件なので外観はかなり痛んではいましたが、風呂・トイレ・洗面台などの水回りは数年以内にリフォームしたばっかりで、元々住んでいた方も家の手入れをしっかりとしていたので、住むのに問題はない状態でした。
建物は古いため価格が付いておらず、総額が近隣エリアの土地の相場価格から建物の解体費用を引いた金額だったので、悪くない物件だと判断して購入することにしました。
購入した中古物件に入居するにあたっては、100万円で地場の工務店にリフォームを依頼しました。
また、1階の壁については自分たちでペンキと漆喰、珪藻土を塗り内装をリフォームしました。

DIYを気兼ねなく楽しめるのも中古物件ならではですね!!
・中古物件のリフォームで助成金を利用できる
・中古物件と新築の2階で住宅ローン控除を利用できる
・建て替えの際に解体費用など助成金を活用できる
・物件価格が下がりにくい
・建て替えの際に間取りをイメージしやすい
色々とデメリットもありますが、中古物件の購入にはこんなメリットが存在しています。
再び展示場へ
中古の家を購入してから5年がたち、長女が小学校に上がったこともあって、建て替えを考えるようになり再び展示場へ。
前回とは違い、今回は土地を持った状態での家づくりをスタート。
また、以前に新築を検討した際に色んなハウスメーカーをめぐったこともあって、ある程度知識を持った状態で家づくり始めることができました。
2度目の家づくりでは、数社に絞ってモデルハウスをめぐり、結果、プレハブ工法で工期が短く、ある程度工場で生産されるセキスハイムさんで家を建てることになりました。
2回目の家づくりで感じたことは「土地持ってると営業マンの態度が違う!」ということ。
冗談でも誇張でもなく、180度態度が違ってきます。
1回目

〇〇で土地を探してるんですか…。人気のエリアなんで、そんなに土地が出てこなくて…。出てきたとしても、かなりお値段が高くなってしまうので…。
△△なんかは最近人気なんですが、どうですか?ここなら土地も安いので、ご予算に合ったプランが立てられると思うのですが…。
と露骨に違うエリアを勧めてきましたが、
2回目

○○で建て替えですか。今なら子ども未来の補助金が使えるのでお得ですよ!
黒田さんが日銀総裁のうちに、建て替えて低金利で住宅ローンを借りた方が良いと思います!
など、かなり食い気味に営業してきます。
実際問題として、ハウスメーカーの営業マンの立場で考えると、やっぱり土地を持っているというのは営業をしやすいと思います。
土地が無い場合には、まず土地を探してからその土地に合うプランを作成しないといけません。また、土地と建物を合わせた金額がお客さんの予算になるので、土地の金額によって建てる建物の坪数なども変わってきます。
どんなに良いプランを作成しても、お客さんが土地を気に入らなかったり、先に別の人がその土地を購入してしまったら、作っていたプランはやり直し。
そして、土地が決まらないことには次に進まないが、そもそも土地探しは不動産屋の領分。
なのに、住宅ローンの関係で土地の購入と住宅会社との契約は同時並行に行う必要がある…。
こう考えると、既に土地を持っている人って営業マンからしてみると取りたい客だと思います。
なんせ、土地の予算を考える必要がないので、住宅の予算がほぼ最初から決まっている。プランも1つの確定した土地に対してだけ作成するだけでいいわけですから。

いろいろと手間や面倒なこともありますが、家づくりに疲れたという人は一度中古物件を購入してみて、数年後に建て替えるというのも一つの方法じゃないでしょうか。
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